映画『セブン』なぜ見てしまうのか
最近間違ってAmazonプライムに入ってしまって、映画むちゃくちゃ観てます。
までもいいですよね。Amazonプライム。結構いい映画ありますし、噂によると無制限で使えるクラウド上のデータ保存場所みたいなのもあるみたいじゃないですか?これで月々400円ぐらい?でしたら、まあありですよね。
んで、今回話す映画もこのAmazonプライムで観られる映画。『セブン』です。
これは、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンの二人が演じる刑事が連続猟奇殺人事件の犯人を追う、ジャンル的にはホラーサスペンスなのかな?の映画ですね。
以下、具体的なネタバレは無いですが、多少内容に触れますので、前知識無しで観たい方は観てから読んでみてください。
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いやあ、、、、しんどいね。しんどい。セブンしんどい。たぶんしんどい。なにぶんしんどい。
これ僕1週間前ぐらいに観たんですけど、ようやく最近立ち直りましたからね。そんぐらい観たらへこむ映画。
バッドエンド中のバットエンド。
胸糞悪くて、ここまで救いのない映画も珍しいってくらいにひどい結末。
この映画、何のために作ったのって疑問が湧いてくるぐらいに何も学びのない映画。
噂ではアメリカでの試写会で、見終わった客が「製作者は死ねばいい」と感想を書いたらしい。
元サッカー選手の前園がペットとして豚を飼っていて、その名前がセブンらしく、それを聞いただけでちょっとイヤな思い出がよみがえる。
そんな映画です。
僕この映画小さい頃に少しだけ観たことがあったんですよ。テレビでやってたのかな?
たしかビデオに録画したんですけど途中までしか撮れてなかったんです。ただそのあと父親がレンタルで借りてきて、僕はラストシーンだけ観たんですよ。途中は当時まだ子供だったこともあって観なかったんですけどね。
つまり、セブンを丸々一本観たのは今回が初めてだったんですけど、だいたいのストーリーとオチは知っていたんですよ。
それでこの有り様ですからね。
これ、なんの前知識もなく観て、それであの結末だったらもうセブンイレブン行けなくなるでしょうね。違うか!違うのか!!
とまあ色々言ったんですが、面白いです。セブン。
どないやねん!って思われるかも知れませんが、観てて退屈しないです。ストーリーも演出も映像も俳優もとても優れていると思います。
特にモーガン・フリーマンはやっぱすごいなあと思いました。最後の箱を開けたときの顔。あれむずいぞお~。あんな場面に出くわした時にどんな表情になるかなんて想像つかないですよ。それをとてもリアルに演じきってました。
地味に、箱を開ける前の「どうかな」ってとこもかっこいい。
そもそも、これだけ人を凹ます映画って作るの難しいですよね。やり過ぎると作り物感が出ちゃって、「ま、映画だしな!」って割りきれちゃうじゃないですか。
ただセブンは話の中に入り込んじゃう。登場人物に感情移入しちゃう。
痛かったやろなあーとか、辛かったやろなあーとか、後悔したやろなあーとか。
だから辛い。ちょうど辛い。観る人をちゃんと辛くさせるために丁寧に作られた映画、それがセブン。
ただ、ふと思うんですよね。
俺なんでセブン観たんやろ?って。
知ってたやん!って。最後めちゃくちゃバッドエンドなの知ってたやんって。
「いやあーセブンしんどいわあ。観なきゃよかったわあー」、、、、いやだから知ってたやん!って。
こういう映画を笑って観れる人いるじゃないですか。グロテスクなのが楽しいみたいな。僕べつにそんな嗜好の持ち主ではないんですよ。
でも観てしまう。これって何でなんですかね。
怖いもの見たさって言ってしまえばそれまでなんですけど。
昔見たテレビ番組で、人が次々と死んでいく映画を見せて、見てる人の脳波を測定するみたいな実験をやっていたんですよ。
そしたら、意外なことに人が死ぬシーンになると、脳内でリラックスしている時にでる物質が分泌されていたらしいんです。
つまり、人は不幸なシーンを見るとリラックスすると。だからセブンみたいな映画って需要があるんでしょうか。
ただ、この機能なんで人間に付けた?とは思いますけどね。その機能いる?って。その機能のせいで一週間ぐらい落ち込んだっちゅうねん。今んとこ僕の人生においてその機能はマイナスにしか働いていないけど、なにか深い意味があるのでしょうか。
とまあ脱線しましたが、セブン、覚悟がある人は観てください。